2020年2月23日日曜日

修理完了 National蛍光灯  点灯ブロック修理

前回の記事
 蛍光灯の点灯ブロック交換
  https://iwharpar.blogspot.com/2015/03/blog-post_25.html

点灯ブロックの修理 _____________________________________
全景
修理完了
劣化進行中の別の蛍光灯がある。
その点灯ブロックを修理しようと思って電灯を下ろして写真を撮る。
点灯ブロックの型番は National HKE72241A
以前のブログにも書いたが既に蛍光灯の補用品は製造していないのでボードの交換は不可能。今回の修理はダメなコンデンサをリプレイスする。
電解コンデンサの寿命は他の電子部品に比べて短い。真空管 蛍光灯管と オーダーは近い。高温で使用時には2000から10000時間程度。通常、コンデンサは高温ではない環境に置くので蛍光灯の管の何倍も長持ちする。電気製品が電源入らないのは電解コンデンサかリレーか? 

点灯ブロックの状態写真________________________________________
National HKE72241A

電解コンデンサのうち、写真の上2つが怪しい。
ダメージを受けた二個は C2, C3 180V220uF  である。 
上にあった黒いフィルムは落ちてアルミが剥き出しになっている。
さらにC2は爆発寸前(笑)
C2とC3の電解コンデンサをリプレイスする。
他のものは 大丈夫と推定(楽観的)。
まずは、C2とC3コンデンサを買う事にした。

以下、後日の改修編

先ずは、必要なコンデンサは
千石電商に250V220μFのものがあったので購入した。
 https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=EEHD-4JXH
その他リードタイプではないもの(基板取り付け型)にこんな物もあり、こちらは種類は豊富。基板の穴に適合するかの取付検討が必要になる。
 https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/search.php?cid=4867

Φ18mm 高さ40mmの背の高い物
横倒しにして搭載
パワートランジスタ/MOSFETとダイオードから離れるようにレイアウト

予想通り2箇所のコンデンサの交換で運良く原状復帰ができた。
いゃ〜〜〜。気持ちイイ。
この頃、完成の記事が無くて溜飲を撫で下ろした感じ。

電灯の型番/価格は忘れたけど、価格は高かったと記憶しているので、
直ってめでたし。めでたし。
(2020/5/1)



前回の拙ブログはこちら____________________________________
   点灯ブロックの交換


覚えとして、全てのコンデンサ類を書き出す。_________________
フィルムにはサイズが大きいのに容量の小さいものがあった。(C10とC17?)1.25kVの高電圧のものだった。これは特殊なので入手するのは大変かも。(が今回の対象ではない。共立エレショップにはあった。容量は122〜103J  メタライズドポリエステルフィルムコンデンサ

電解コンデンサ
C2C3 180V/220uF  
C20  25V3300uF
C18 25V100uF  C19 63V10uF
C21 16V100uF

フィルム 
474C1  474C4 473C6 474C7 103C10 474C11 473C13 474C14 113C17? 104C22

セラコン 
471C5 221C8 471C9 102C12 221C15 471C16

リプレイス後のボード

取り出したコンデンサ
爆発💥寸前!

2020年2月16日日曜日

エレキットTU-875

エレキットのプリアンプ TU-875 __________________
 加工済みのシャーシーを買ったと思ってエレキットのプリアンプ TU-875 のジャンク品をヤフオクで購入。古いプリアンプなので興味を持つ人は少ないと思う。Phonoアンプは必要がないので、ただのLineセレクタと2倍程度のゲインのアンプになる。2倍のゲインなら、USBDACには丁度いいハズ。但し、そういう目論見があって買った訳ではない。なんとなく買ってしまった。

TU-875
左のつまみは 回転でバランス プッシュでセレクタの仕様
右はボリューム
下の基板

 真空管は1本だけ付いていた。それをLINEアンプ段に付けるとして、その他に7Vの電源とそれに合う プラグ またはジャック変換アダプタがない。なんで、動作の確認は出来ていない。

する事もないので、ネジを外して中身をみた。
写真撮影用にフロントパネルを掃除してあげた。
少しだけ男前になったと思う。

■ネットでTU-875の情報を探してみた。__________________________
LINEアンプ段の回路図が有った。まずはそれをヒントに自分の改造(改悪?)を計画。

 altum73 さん のブログ 「日々徒然」のリンク
 https://altum73.blog.fc2.com/blog-entry-454.html

TU-875を探すにはこちらのリンクが便利
 日々徒然内の検索 875
 ブロガーによるTU-875 カテゴリー記事 

以下は、ボヤキ。
エレキットのHPによると以下の仕様。
最大出力が22vは間違い? 歪率x%以下で能力を記載しただけで意味はないのだろう。
CD等を入力とすると入力電圧は2V。2.5倍のゲインなら、単純には5V以上の出力は出ないはずだしね。
さらにLINE入力の定格は230mV。2.5倍のゲインなら0.58V出力が定格出力。
辻褄が合わない。
さらに、定格出力は何を意味するのだろうか?
こういう時は、自分の頭が間違っている事が殆どなので、頭冷やして考えた方が良い。後で読み返そう。

■エレキットのHPから
使用真空管/FET(信号系):6189W12AU7×32SK170×4
入力端子:PHONO×1MCMMはリアパネルのスイッチで切り換え)、LINE×2TAPEMD×1
出力端子:PRE-OUT×1REC-OUT×1
入力抵抗:PHONO:100ΩMC)、50kΩMM)/LINETAPEMD):40kΩ
定格入力:PHONO:0.3mVMC)、2.7mVMM)/LINETAPEMD230mV
最大出力(1kHz,THD2%):PRE-OUT22V REC-OUTPHONO時)/13V
●SN比(IEC):PHONO72.5dBMC)、84.5dBMM)、LINETAPEMD94dB
周波数特性:PHONORIAA偏差0.8dB以内、LINETAPEMD2Hz130kHz-3dB
電源:DC7V±0.5V(消費電流約1.8A)、専用安定化ACアダプタ付属(入力AC100V 5060Hz
重量:1.8kg
サイズ:W130×H125×D248mm(突起物を含む)
 
TU-875はプリアンプなのでスピーカを鳴らすことは出来ません。別途パワーアンプが必要です。 


■LINEアンプは_____________________________________
回路図から、12AU7による  P-G帰還 1
 12AU7の増幅率: 20
 R21: 200kΩの NFB 抵抗
 R11: 68kΩの入力抵抗から
アンプとしては2.56倍のゲインとなる。

 なお、ジャンク品には真空管12AU7は Philipsの 6189が付いていた。6189は
製造年月番号 8319だったので198319...5月初旬製造。ちょっと前までアメリカ製の12AU7は入手性には問題なかったと見える。Philipsのグリーンのものは1980年代まで製造してたんだね。最近のエレキットの後継機種では中国製の真空管を使用しているらしい。

小変更で特性を改善するには_________________
多分、以下の様な事をすると望ましい方向にバランスすると思う。
 ①12AU7  12AX7 ノイズが少ないので。

 ②抵抗は 熱雑音の低下を狙って 全体で下げるのはどうか?
 入力インピーダンスが低いか?ハイパスフィルタ性能が気になる所。仮に、1uFのコンデンサを通して前方から押し出されると、68kΩのままなら、極は2.3Hzとなる。22kΩにすると極は7.2Hzとなる。これで良いとも言えるし、ダメとも言っていい。微妙な所。メタル管の bluetooth Recieverの時と同じ悩み。
 ペルケさんのプリアンプに全く同じ構成のLINEバッファがあり、12AU7 PG帰還68kΩ/180kΩとなっているのでTU-875の構成とほぼ同じ。以下にリンクを貼り付ける。

 http://www.op316.com/tubes/pre/pre1.htm
   増幅率: 100(12AX7)
   R21  200kΩ  47kΩ
   R11  68kΩ    22kΩ
アンプとしては2.0倍のゲインとなる。
 プリアンプのゲインは、1.52.5程度で良いでしょう。
 ダメな点は、12AX7にしては47kΩの帰還の負荷は重いかも。 逆にノイズが増える?
入力インピーダンスも下がり過ぎて、相手によっては、負荷が大きくて十分な出力が得られないかな? 

ゲインの計算はどうするか、腑に落ちていないので、いつもイイ加減。
なのでペルケさんのHPから計算式をコピーしてみた。

抵抗変更 12AX7 version ___________________________________
μ = 100、下流の負荷抵抗 =  50kΩ、カソード抵抗 = 1kΩ

初段管内部抵抗 = 100kΩ + ( 1kΩ × 100 ) = 200kΩ
初段負荷抵抗(3つあるので2回計算)
    ( 47kΩ × 22kΩ ) / ( 47kΩ + 22kΩ ) = 15kΩ
          ( 50kΩ × 15kΩ ) / ( 50kΩ + 15kΩ ) = 11.5kΩ
初段ゲイン = 100 × 11.5kΩ / ( 200kΩ + 11.5kΩ ) = 5.4倍 

帰還定数 = ( 47kΩ + 22kΩ ) / 22kΩ = 3.1倍
帰還後のゲイン = ( 元のゲイン × 帰還定数 ) / ( 元のゲイン + 帰還定数 )
        ( 5.4 × 3.1 ) / ( 5.4 + 3.1 ) = 2.0倍

Original定数 12AU7 version ________________________________
初段管内部抵抗 = 11kΩ + ( 1kΩ × 20 ) = 31kΩ
初段負荷抵抗(3つあるので2回計算)
    ( 68kΩ × 200kΩ ) / ( 68kΩ + 200kΩ ) = 50kΩ
          ( 50kΩ × 50kΩ ) / ( 50kΩ + 50kΩ ) = 25kΩ
初段ゲイン = 20 × 25kΩ / ( 31kΩ + 25kΩ ) = 8.9倍 

帰還定数 = ( 200kΩ +68kΩ ) / 68kΩ = 3.9倍
帰還後のゲイン = ( 元のゲイン × 帰還定数 ) / ( 元のゲイン + 帰還定数 )
        ( 8.9 × 3.9) / ( 8.9 + 3.9 ) = 2.7倍

Original定数 12AX7 version ________________________________
初段管内部抵抗 = 100kΩ + ( 1kΩ × 100 ) = 200kΩ
初段負荷抵抗(3つあるので2回計算)
    ( 68kΩ × 200kΩ ) / ( 68kΩ + 200kΩ ) = 50kΩ
          ( 50kΩ × 50kΩ ) / ( 50kΩ + 50kΩ ) = 25kΩ
初段ゲイン = 100 × 25kΩ / ( 200kΩ + 25kΩ ) = 11.1倍 

帰還定数 = ( 200kΩ +68kΩ ) / 68kΩ = 3.9倍
帰還後のゲイン = ( 元のゲイン × 帰還定数 ) / ( 元のゲイン + 帰還定数 )
        ( 11.1 × 3.9) / ( 11.1 + 3.9 ) = 2.9倍

………………
元のゲインが十分大きくて、帰還定数が小さい場合は、帰還後のゲインは限りなく帰還定数に近づいてゆきます。反対に、元のゲインは大きくなくて、帰還定数が非常に大きい場合は、帰還後のゲインは限りなく元のゲインと同じになってゆきます。そして、元のゲインと帰還定数が全く同じ場合は、帰還後のゲインは両方のちょうど半分になります。このあたりの事情がわかってくると、負帰還の塩梅や計算はほとんどそらでできるようになります。


 果たしてどうかな?

 ③セパレーション向上
 記事によると左右のセパレーションが良くないらしい。
 12AU7を1本を左右で使用しているので飛び付きが有るかも知れない。真空管を増やせないのでそれはどうしようもない。
 電源系は左右共通電源で共通の22uFのコンデンサ1本を境に左右に振り分けている。ここは、信号が戻ってくるのではないか?(全く論理的ではない。) よくあるリップルフィルターの左右電源の振り分けはやった方が良い。先程例示したぺるけさんのプリアンプもそのようにしてあった。(抵抗+コンデンサ)をもう一組ずつ左右に増設出来ると良い。必要に応じて改修することにする。

大きく変えるなら__________________
 初段 12AX7 差動
 12AU7 カソードフォロワー
 ぺるけさんの 真空管式 USB DAC/bluetooth version4 そのままの構成

 プリアンプなので、アクティブフィルタは入れるかは?思案のしどころ

■アクティブフィルタを入れるなら、250kHz程度の遮断周波数にすると100kHz程度からすっと落ちる特性になる。でも、書いていてもアクティブフィルタは何のためにやるんだろうか?の疑問に答えられていない。


■取り合えずの回答は以下の2つとしておこう。

 ぺるけさんの作品と同じ回路にして 大外ししないため。
 ぺるけさんの作品に後段にTAMURAの 600Ω:600Ωのトランス を付けたプリアンプがあったが、その特性に近づけるため。

■上記のために、USB DAC/bluetooth version4 のアクティブフィルタの220pFのコンデンサを33pFに変更する。(268kHzの遮断周波数になる。)

■クイック検証__________________
12AU7  12AX7
正規品の条件は12AU71kΩのバイアス抵抗で、68kΩの負荷抵抗。
 大凡、-2Vのバイアス電圧、2mAのプレート電流 62Vのプレート電圧
これをそのまま、12AX7に変えると、
 大凡、-0.95Vのバイアス電圧、0.95mAのプレート電流 130Vのプレート電圧になる。バイアス電圧と電流を見ると、12AX7の-0.95Vのバイアス電圧も悪くはないOperationConditionだと思う。もう少しだけ、バイアス抵抗up(1.2kΩ)、プレート電流downでも良いかも。


 
12AU7 ⇨ 12AX7変更(1kΩバイアス抵抗)
②抵抗変更(FB)
 これは図にしただけ。
抵抗変更案
上が製品のTU-875(12AU7(6189))
下が12AX7に変更&抵抗も変更

■大変更案
 アクティブフィルタの220pFのコンデンサを33pFに変更(ローパスの周波数は268kHz)
 B+電圧が200Vなので、電圧配分を見直し。(上記の①②の検討案を利用)
 C電圧も少し変更。C電圧については練れていない。(C電圧はB電圧200Vを分圧することになるので、全体の見直しが必要になる。)
 出口にあるDCカットコンデンサは、0.47uFでは不足するので、1.5uF以上(可能ならば3.3uFとか4.7uF)に修正する。


上側ボード更新案(Phonoアンプ削除)

続きの記事はこちら
  https://iwharpar.blogspot.com/2020/03/tu-875.html

2020年2月11日火曜日

長考中 超三極管接続

前回までの記事
①1号機 超三極管接続アンプ 堂々完成?
  https://iwharpar.blogspot.com/2012/01/blog-post.html
②恐る怖る 1号機アンプ の特性計測
  https://iwharpar.blogspot.com/2019/03/1.html
③構想 1号機アンプ改造
  https://iwharpar.blogspot.com/2019/04/1.html

続 超三極管接続__________________________________
超三極管接続に関連して以下の2つのページを、訳も分からず眺めているだけの日々が続いていた。
特に1番目のHPには答えが書いてあったにも関わらず、P-G帰還について全く理解していなかった。

KAKUSAN真空管アンプ  by uchiyama さん の
真空管アンプのP-G帰還

ペルケさんの
トランス+真空管バッファ式USB DAC Type1(6J5/6C5/6L5)改訂版

超三極管接続は出力管周りに局所のPG帰還を掛けているということが、最近やっと理解でき始めてきた。ぶら下がっているPG帰還素子(真空管類)はただの抵抗であるが、抵抗より厄介なのは、抵抗値が電流・電圧・バイアス抵抗値(結局は真空管)に依存していること。P-G帰還素子は見た目にわかりにくいし、定数を決めるのが厄介。
今日の時点の理解はぶら下がっている真空管は以下の2つの役割を担っていると思う。正しいだろうか?2つも役割があって良いのだろうか?問題ないのか?が疑問?
 PG帰還抵抗の役割
 負荷抵抗の役割

だから、真空管で相性があって、帰還素子として適切な組合せ(帰還)にはまるとすっきりするが、私のように?な組合せにすると 無帰還と同じようなアンプになってしまうということが、なんとなくわかってきた。(宇多さんのHPで出来が良い悪いが書いてあった意味が理解できなかった。)
そうなると、帰還素子はお飾りとして無視して、バイパス抵抗を付けると自分の思った通りに設計することが出来そうだという現段階の私の理解。

よく、超三極管接続の帰還素子の真空管が横向きに描いてあり、わかりにくい絵だなぁと漠然と思っていた。それを見て、超三極管接続は気難しい回路だと考えていた。今考えると、わざと抵抗を意識させるよう配慮して横向きに並べて描いてあったのだろう。

初段周りの再設定 ただし長考中 _________________
①ケース1
まず、6SJ7の動作点 を 適切な値に設定する。(バイアス電圧-1V以下、プレート電流2mA以上を目標とする。)
初段管6SJ7動作点
電圧増幅段のμ=19
プレート電圧 70V
プレート電流 2.5mA 
バイアス電圧 -1.2Vに設定する。
バイアス抵抗は480Ωになる。
6SJ7の負荷抵抗値 下側は 3.9kΩに仮設定してみる。
次は負荷抵抗側(10EA7電圧管)の設定に移る。
なお、6SJ7の負荷抵抗は50kΩ程度を目標にする。

供給電圧(238V)から、上側(10EA7電圧管)は
プレート電圧 166V
プレート電流 2.5mA
バイアス電圧 -1.2V
バイアス抵抗値は480Ω(470Ω)。
10EA7電圧管のバイアス電圧が-1V以上の目標程度なので、合格。

10EA7電圧管のPG帰還素子の等価抵抗は、66kΩとなる。
50kΩが目標だったが、許容範囲とする

電圧増幅段のゲインは66kΩと3.9kΩの抵抗と480Ωのバイアス抵抗
電圧増幅段のμ=19から、15程度になる。

②電力増幅段 PG帰還 抵抗値
電力増幅段のμ=5.4
NFB抵抗=66kΩ
負荷抵抗の下側=3.9kΩ
帰還量=2.4dB
ゲイン=4.09


以上で設定終了。
あとは、帰還量が適切であるか?帰還後の増幅率が適切であるか?出力は適切であるか?を計算すると、
出力段の増幅率=4.09
初段の増幅率=
局所帰還量:2.4dB
トランスの効率0.9
トランスの電圧変換 2500Ω:8Ω
電圧入力:1V
ゲイン:2.93倍
電圧出力:2.93V
パワー出力:1.43W(クリップせずに上手く行けば)
少し、ゲインが小さいが、我慢しよう。


続 超三極管接続 案__________________________________
大凡の設定が出来たので1号機の手直し案を以下に書いてみた。
「初段の上の真空管は抵抗でしかない解釈」ので良いか?腑に落ちていない。(値段の髙い抵抗になる。) 
逆に考えると、抵抗で済む部品を何故価格の高い真空管を使用するのか? その上、定数が設定し難い。百歩譲って複合管の片側の素子が余っているとして、その使い道がないかを捻り出した結果だとしても、見通しが良くない。
SRPPの上側真空管は抵抗ではあるが、下側真空管の出力インピーダンスを少し下げていたという機能があった。今回はそのような副産物は?抵抗以外の機能はないの? 疑いたくなる。
「でもね〜。」と思いながらも、自分の理解が正しいかどうかを調べてみたい気分になった。

続 超三極管接続 の案
古いので改訂中

SRPP アンプ


SRPPにも興味がある。
使用する真空管は、12B4a または 5687 。

お手本にしたHPは
おんにょさん の真空管オーディオ
  テーマ:12B4Aアンプ
  最終形態はこちらになる

最終段はSRPPだが、初段はJ-FETにして直結するもの。
計画回路案は以下の通り。
12B4a SRPP案
5687 SRPP案(2020/5/4改訂)

【12b4a SRPP】
出力段  12b4a : 145V, 30mA, -5V, 1kΩ ………………145V+α
     内部抵抗 (130V-121V)/(30mA-15mA)=600Ω
     仕様書では1030Ω
     ヒーター電流 
      12.6V 0.3A 
      6.3V 0.6A 


 【5687 SRPP】
5687はバイアスが浅いから設定しやすいと思う。
ただし、ヒーターバイアスが ±100Vという事でプレート電圧・ヒーターバイアスに配慮が必要だ。
出力段  5687 : 155V, 25mA, -5V, 2kΩ ………………155V+α
       内部抵抗 (170V-147V)/(25mA-15mA)=2.3kΩ
       仕様書では1.8kΩ
なお、ヒーターの大食い(電流:0.9A)は出力管並み(^^)。


■今後、以下を追加する予定。
 B電圧のシミュレーション結果
 出力、ゲイン、FBのこと。


■修正 12B4a
2021/1/9 上段の12B4aのバイアス-15Vに修正 が必要 従って、R21は 680Ω → 510Ω 


■修正5687
2020/5/4 ヒーターバイアス±90Vに修正
     左右電力分配出力管にも適用



ウィリアムソン型アンプ

Williamson Type Amplifier ________________________
以前からなんとなく、Williamson Type Amplifierに興味があった。
以下の2つのページをよく眺めていた。
E182CCウィリアムソン型ミニアンプ
13DE7ミニウィリアムソン型アンプの製作

1947年のWireless World に掲載された資料が今日でもArchiveとしてnetwork上に存在するのは凄い事。真空管アンプbuilderのBibleなんだろうね。Williamson Amplifier関連する記事も沢山ある。
以下にリンクを貼り付ける。

http://www.r-type.org/pdfs/dtnw-amp.pdf

真空管アンプをWebで眺め始めた頃から、「いつかは、E182CCでウィリアムソンを作るぞ!」(6N6Pでも良いんで)と思い込んで 部品も、コンデンサ、抵抗類、真空管、出力トランス、アルミケースを少しずつ買っていた。

最近、また上記のHPを眺めたら、その事を思い出した。
いろんなアンプ類に手を出しているが、成就していない状況で、計画するのは?なところがあるのは確か。でも、思いついたときに書かないと忘れてしまうのも確か。
前置きはこの辺で終わリ、本題へ。

使用する真空管 ________________________________
使用する真空管は、以下とする。
6DJ8 (7308) ⇨ 6DJ8 (7308)⇨ 12AU7 (6189) ⇨ E182CC(7119)
作動点
出力段    E182CC : 165V, 22mA, -5V,  8kΩ ………………170V+α
ドライバー段 12AU7   : 110V, 3.5mA, -4V,  22kΩ   ……………187V
初段     6DJ8      : 70V, 5mA,  -1.7V, 22kΩ ………………180V
位相反転段  6DJ8      :  65V, 3.3mA, -2V,  22kΩ/22kΩ ………210V
供給電圧が最低210Vなので、180〜190Vの電源トランス が欲しくなる。


直結から始まって....脱線_________________________
キー技術は何かを理解していないのに、書いているうちに以下の組合せなら、無理無く格段が直結出来るのではないかと思い始めた。(Williamson Amplifierと直結は関係無い)

2SK117(シングル) ⇨ 2SK117(差動) ⇨ 2SA1680(差動)⇨ E182CC(差動)
 ① 位相反転段は2SKの差動に置き換えた。
 ②ドライバー段は2SA1680の差動にしてみた
 ③ 2SKの差動はゲインがあるから、初段は不要なので、以下に変更

2SK117(差動) ⇨ 2SA1680(差動)⇨ E182CC(差動)
段々と疑問も
 ④そんなにゲインが必要と思われないので、突き詰めると2段式でいいじゃん?
 ⑤ウィリアムソンは何処に行った?3段で有り余るゲインをFBに回すのが本質?
 ⑥直結にするなら、差動2段で不都合はない。

③にのみフォーカスする。
6DJ8のような双三極管なら、回路の選択肢として、以下のどちらかが選べる。
 差動型位相反転回路
 初段+(P-K分割型位相反転回路)
6U8のような複合三極管なら、回路は以下のようになる。
 初段+(P-K分割型位相反転回路)
トランジスタorJ-FETなら2素子で、
差動型位相反転回路が現実的に思えてきた。
(P-K分割型位相反転回路)のような回路はトランジスタでも可能なのだろうか


また、たわいも無い考えだが、双三極管のインプットとアウトプットだけ眺めると、
 差動型位相反転回路
 初段+(P-K分割型位相反転回路)
は、等価に見える。

自分が何をしたいのか、一段と分からなくなった。

一旦休息を取れば、考えが変わるかもしれない。

2020年2月2日日曜日

蔵前Tour

昨日、3回目の蔵前。浅草橋〜蔵前〜秋葉原 のルートで散歩に。
まだまだ、新しいところを発見。
写真以外ににも、
 角田商店亜(革の金具)
 LITSTA (グリーんのペイズリー柄のバッグあり。web上には載っていない)
 茶室小雨
 カキモリ 文房具
などがあった。よかった。

浅草橋 Solo’s Coffeeにて
蔵前小学校
蔵前小学校横
EthiopiaのHARU SUKEを購入
浅煎り
桝 蔵前?
17時から営業
畳? 水犀?
洋装店?
台東区三筋1丁目2-2