2020年2月11日火曜日

長考中 超三極管接続

前回までの記事
①1号機 超三極管接続アンプ 堂々完成?
  https://iwharpar.blogspot.com/2012/01/blog-post.html
②恐る怖る 1号機アンプ の特性計測
  https://iwharpar.blogspot.com/2019/03/1.html
③構想 1号機アンプ改造
  https://iwharpar.blogspot.com/2019/04/1.html

続 超三極管接続__________________________________
超三極管接続に関連して以下の2つのページを、訳も分からず眺めているだけの日々が続いていた。
特に1番目のHPには答えが書いてあったにも関わらず、P-G帰還について全く理解していなかった。

KAKUSAN真空管アンプ  by uchiyama さん の
真空管アンプのP-G帰還

ペルケさんの
トランス+真空管バッファ式USB DAC Type1(6J5/6C5/6L5)改訂版

超三極管接続は出力管周りに局所のPG帰還を掛けているということが、最近やっと理解でき始めてきた。ぶら下がっているPG帰還素子(真空管類)はただの抵抗であるが、抵抗より厄介なのは、抵抗値が電流・電圧・バイアス抵抗値(結局は真空管)に依存していること。P-G帰還素子は見た目にわかりにくいし、定数を決めるのが厄介。
今日の時点の理解はぶら下がっている真空管は以下の2つの役割を担っていると思う。正しいだろうか?2つも役割があって良いのだろうか?問題ないのか?が疑問?
 PG帰還抵抗の役割
 負荷抵抗の役割

だから、真空管で相性があって、帰還素子として適切な組合せ(帰還)にはまるとすっきりするが、私のように?な組合せにすると 無帰還と同じようなアンプになってしまうということが、なんとなくわかってきた。(宇多さんのHPで出来が良い悪いが書いてあった意味が理解できなかった。)
そうなると、帰還素子はお飾りとして無視して、バイパス抵抗を付けると自分の思った通りに設計することが出来そうだという現段階の私の理解。

よく、超三極管接続の帰還素子の真空管が横向きに描いてあり、わかりにくい絵だなぁと漠然と思っていた。それを見て、超三極管接続は気難しい回路だと考えていた。今考えると、わざと抵抗を意識させるよう配慮して横向きに並べて描いてあったのだろう。

初段周りの再設定 ただし長考中 _________________
①ケース1
まず、6SJ7の動作点 を 適切な値に設定する。(バイアス電圧-1V以下、プレート電流2mA以上を目標とする。)
初段管6SJ7動作点
電圧増幅段のμ=19
プレート電圧 70V
プレート電流 2.5mA 
バイアス電圧 -1.2Vに設定する。
バイアス抵抗は480Ωになる。
6SJ7の負荷抵抗値 下側は 3.9kΩに仮設定してみる。
次は負荷抵抗側(10EA7電圧管)の設定に移る。
なお、6SJ7の負荷抵抗は50kΩ程度を目標にする。

供給電圧(238V)から、上側(10EA7電圧管)は
プレート電圧 166V
プレート電流 2.5mA
バイアス電圧 -1.2V
バイアス抵抗値は480Ω(470Ω)。
10EA7電圧管のバイアス電圧が-1V以上の目標程度なので、合格。

10EA7電圧管のPG帰還素子の等価抵抗は、66kΩとなる。
50kΩが目標だったが、許容範囲とする

電圧増幅段のゲインは66kΩと3.9kΩの抵抗と480Ωのバイアス抵抗
電圧増幅段のμ=19から、15程度になる。

②電力増幅段 PG帰還 抵抗値
電力増幅段のμ=5.4
NFB抵抗=66kΩ
負荷抵抗の下側=3.9kΩ
帰還量=2.4dB
ゲイン=4.09


以上で設定終了。
あとは、帰還量が適切であるか?帰還後の増幅率が適切であるか?出力は適切であるか?を計算すると、
出力段の増幅率=4.09
初段の増幅率=
局所帰還量:2.4dB
トランスの効率0.9
トランスの電圧変換 2500Ω:8Ω
電圧入力:1V
ゲイン:2.93倍
電圧出力:2.93V
パワー出力:1.43W(クリップせずに上手く行けば)
少し、ゲインが小さいが、我慢しよう。


続 超三極管接続 案__________________________________
大凡の設定が出来たので1号機の手直し案を以下に書いてみた。
「初段の上の真空管は抵抗でしかない解釈」ので良いか?腑に落ちていない。(値段の髙い抵抗になる。) 
逆に考えると、抵抗で済む部品を何故価格の高い真空管を使用するのか? その上、定数が設定し難い。百歩譲って複合管の片側の素子が余っているとして、その使い道がないかを捻り出した結果だとしても、見通しが良くない。
SRPPの上側真空管は抵抗ではあるが、下側真空管の出力インピーダンスを少し下げていたという機能があった。今回はそのような副産物は?抵抗以外の機能はないの? 疑いたくなる。
「でもね〜。」と思いながらも、自分の理解が正しいかどうかを調べてみたい気分になった。

続 超三極管接続 の案
古いので改訂中

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