2019年12月5日木曜日

構想 バランスド ヘッドフォン アンプ

2021/01/28現在 構想を以下へ変更
  https://iwharpar.blogspot.com/2021/01/balanced-headphone-amp-modify.html



構想 バランスド ヘッドフォン アンプ         
構想ばかりで、全く進んでいません。
真空管アンプ5号機も未稼働状態で、お恥ずかしい限り。


最近手を動かしているのが、バランスドヘッドフォンアンプ
イヤフォンのリケーブルや
4連ボリュームはこのために作成していたもの。

■回路案としては                     
秋月の非反転型オペアンプのHPAボード100円を2枚使用して作ろうというもの。
オリジナルの部分を生かして、そのまま利用する。

http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-12310/
http://akizukidenshi.com/download/ds/akizuki/AE-KIT45-HPA.pdf

バランスドにするには、増幅系をL/Rそれぞれ±の2レーンにする。
ただのOPampもつまらないので、トランス出力型とした。
電源は±15V電源。
トランスは、手持ちでは出力インピーダンス
150Ωものがあるので当面はそれを使用する。
出力が大きくなってしまうが可能なら、
30Ω~70Ω程度のものが欲しい。

回路の案は以下の通り。(OPAMPはJ-FET入力で安価なNJM072使用を計画)

以下のNC版は良くない可能性がある。出力側が平衡出力でないので負のFBは適切でない様な気がする。まずは、NC版で行こうと思う。失敗したらA改訂に移行する。
ぺるけさんの平衡プリアンプでは、NC版と似た設定になっているが………。
A改訂:OPAMPの出力を直接NFBに返すように変更する。(2020/12/12)
FET式・・・平衡型差動プリアンプ Version2
     http://www.op316.com/tubes/balanced/balprefet-v2.htm
平衡型差動FET+トランス式ライン・バッファ
OPアンプ+トランスで作るマイク・プリアンプ(こちらはOPアンプの出力を返している)

B改訂:「2次側が浮いているので電位が決まらないことが問題である。」とやっと気付いた。2次側のHot/Coldの両方で10k〜47kの抵抗を介して接地する必要がある様だ。具体的には、ぺるけさんのライン・バッファの図のRxという抵抗が相当する。(2021/2/19)
勝手にOPAMPの出力側にある安定用の抵抗を抜かしていたようだ。47~100Ω程度が必要。図は未反映。(2021/08/24)

HPA案NC
出力側に抵抗必要(2021/08/24)
HPA案FB改訂(A改訂案_2020/12/12)
出力側に抵抗必要(2021/08/24)

(B改訂案_2021/2/19)
出力側に抵抗必要(2021/08/24)


■入出力は                        
平衡インプットで、ステレオ3.5mmプラグ(2本)
平衡アウトプットは、2.5mm4極プラグを考えている。

■性能は                         
アンプのゲインは2.5倍(2倍(A改訂案))


入力が1Vとして、2.5V程度。(2V程度(A改訂案))
AKIDAC(トランス式USB DACの1号機)が入力なので、入力は1V程度。
出力インピーダンスが150Ωで、Hot/Coldともに出力は±2.5Vで
5V*5V/150Ω=165mW 
(バランスド タイプなので、出力はシングルエンドの4倍になるらしい。SEなら2.5V*2.5V/150Ω=41.25mW)
トランスが飽和している。10dBm=10mWが最大なので、±0.6Vが最大?
1.2V*1.2V/150Ω=9.6mW

■回路の多少不安な点は、                 
①インピーダンスのアンマッチ
イヤフォンとトランス2次側のインピーダンスがマッチングしていない。
トランス側/イヤフォン側のどちらのインピーダンスに合うことになるのだろうか?
出力の計算をする時は、トランスで0.5倍になっているが、実際はどうなるのか?
負荷側(イヤフォン側)に合わせるのだろうと思う。
そういえば、トランスの出力側に暫定で付けた150Ωの抵抗も役目が分かっていないが、きっと無負荷を避けるために必要なのだと思うと、イヤフォンより1オーダー高い抵抗(470Ω~620Ω)に付け替えようと思う。
②フィードバックの仕方
トランス の2次側からOPampにオーバーオールにFBを掛けていること。
OP ampは5倍、トランスは0.5倍(トランスの損失を考えず)のような割振を、うまくオーバーオールのフィードバックゲイン2.5倍で考えてくれてるのかなぁ?
③トランス の飽和
 上で書いた通り±0.6Vが最大になるが,..........。
OPアンプの出力は大丈夫?
トランス の低域は飽和してるだろう
④OPampの定格出力
OPampの定格出力を超えてないか?
(入力が1Vの時5V出力できるか?、入力が2Vの時10V出力できるか?)
NJM072のカタログだと、±15V電源の時、最大出力電圧は
-10V~+11V(@600Ω負荷)
のように読める。(ぎりぎりで出力できる)
新日本無線のHPから借用(NJM072B)

■発展型として、                     
仮に出力インピーダンスが30Ωのトランスを考えると、上より√5倍の電流となるので、400mW程度の出力になる。いや、ちょっと待てよ。トランス の容量を遥かに超えている。OPアンプの出力電圧や電流値も超越している。
実に怪しい。
怪しいHPAになるのが楽しみでもある。

以下出力に関する補足をする。
■スピーカーの能率について 以下のHPから引用。      
スピーカーの能率を測定するには、1W(ワット)の電力を持つ信号を加える事に決まっています。
この場合の電力は、他の家電製品などの消費電力と同じものです。
スピーカーに1Wを加えるための電圧は、公称インピーダンス(電気の流れにくさを示す数字)によってほぼ決まっていて、JISの規格によれば以下の様になります。
   インピーダンス8Ωの時、2.83V  (=1W)
   インピーダンス4Ωの時、2V (=1W)
■音と騒音 うるささの目安はこちらのHPが参考になる。   

■普段使用しているスピーカーYAMAHA NS-B700BPのスペック 
    86 dB/2.83V,1m
    6 Ω

 スピーカーの音圧レベルを標準化
    2.83 V6 Ωということは 出力1.33 W1.25 dB
   86 dB/2.83V,1m,6Ω
   84.75 dB/1W,1m

 0.5mの距離で聞くとして音圧レベルは+になる。
    0.5 m +6.02 dB

 普段は1V程度で聞いていると仮定すると、音圧レベルは
1V6 Ω 出力 0.167 W  = -7.77 dB
    83.0  dB となる。

■イヤフォン shure215だとすると、スペックは        
107 dB SPL/mW    20Ω

1Vで聞いたら
    1 V20Ω  出力 50 mW = 17dB
124 dB となる。 爆音
0.1Vで聞いたら
0.1 V20Ω 出力 0.5 mW-3dB
    104 dB となる。
0.05Vで聞いたら
0.05 V20Ω 出力 0.125 mW-9dB
    98 dB となる。
数値では相当絞って聞いても十分な音圧レベルになるが、
肌感覚では1V=50mWでは爆音という感じではない。
FiiOBTR3の最大出力25mWでも聞いていられるが....
(25mWはバランス出力? SEなら6.2mW?その程度の出力?)

■ヘッドフォン Sony MDR-1Aだとすると、スペックは        
105 dB /mW   24Ω
1Vで聞いたら
    1 V で 24Ω  出力 =41.6 mW = 16.2dB
   まず、イヤフォン並み。

■ヘッドフォン Sennhaiser HD599だとすると、スペックは        
       106 dB SPL/1Vrms 50Ω
       1Vrmsで50Ω =1V*1V/50Ω = 20mW =13dBm
                          =93 dB/mW 50Ω
      密閉型と開放型では12dBも違うんだ。

1Vで聞いたら
    1 V50 Ω 出力 20 mW = 13dB
103 dB となる。
0.1Vで聞いたら
0.1 V50 Ω 出力 0.2 mW-7dB
    83 dB となる。
0.05Vで聞いたら
0.05 V50 Ω 出力 0.05 mW-13dB
    77 dB となる。

 1.2V/10mWの最大出力は非常に小さく見えるが、HPAの出力としては十分に思えてきた。自分HPAが妥当であることの言い訳なので 読み流してください。

注2)メーカー製のスペックを参照してみると以下の通り。
KORG DS-DAC-10R
  70mW+70mW(32Ω)

Sony PHA-2
 165mW+165mW(8Ω、10%歪)
  90mW+90mW(32Ω、1%歪)
  25mW+25mW(300Ω、10%歪)

ONKYO DAC-HA200
 145mW+145mW(32Ω、1kHz、10%、JEITA)
  60mW+60mW(300Ω、1kHz、10%、JEITA)
  35mW+35mW(600Ω、1kHz、10%、JEITA)


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