2019年11月24日日曜日

2SK2145BL SOT-23(SOT-25?)

2SK2145(BL) を 使おうと思い立ちハンダ付けをしてみた。
SK2145は2SK117を2個差動でパッケージしたような製品で、パッケージ規格はSOT-23(Small Outline Transistor, 多分 2inline, 3pins/inline)と言うらしい。パッケージの外形は2.9mm×1.6mmのサイズで、ボードに直付けする部品なので非常に小さい。
SOT-23をDIP(dual inline package)に変換する基板にハンダ付けする。

注)東芝のページでは 5本足のものはSOT-25と言うらしい。こちらが正しいようだ。
 秋月電子では SOT-23変換基板の名称で販売されている。だから、SOT-23のままにしとこ。


SOT-23ピン間隔は0.95mmなので、さらに狭い0.5mm間隔のものに比べれば簡単なハズですが、細かいので顕微鏡を見ながら作業を進めた。手順は以下の様。

①予め、基板左上の1点の位置決め用の予備ハンダを載せる。(細いハンダが使い易い。0.3mm径のハンダが良いと思う。)
②ピンセットで左上の1点を位置決めしてハンダ付けする。
③正しい位置に乗っているか顕微鏡で確かめて、そうでなければピンセットを使用して動かしながら再ハンダする。
④フラックスを塗布後、全てのハンダ付けをする。表面張力を利用
⑤顕微鏡で確認してゴミ、接続不要を確認して終了。
注)ペーストハンダを使用すれば、もっと簡単に表面張力を実感できる。

フラックスが残っているのが気になってキムワイプで拭いているとその糸くずが残り、一つ面倒を取り去ると同時に一つ面倒を発生させていた。おバカな話。

30分程度格闘/葛藤したのちに、2個出来上がった。
カメラで見るとパーツが浮き上がってハンダがもっこりしている。
怪しい状態であるが本日は終了。

■計測
ぺるけさんの簡易計測法から抜粋
定電流ダイオードはJFETのIdss特性そのものを使いますからIdssがわかることが必須です。5V~10Vの電源(006P電池や適当なACアダプタを流用)を用意し、ゲート~ソース間をショートさせたものと100Ωとを直列にした状態で電源につなぎます。Idssが1.5mAであれば100Ωの両端に生じる電圧は0.15Vとなり、Idssが4mAであれば100Ωの両端には0.4Vが生じます。Idssは温度に敏感なので、指の熱やエアコンの風の影響を受けないようにしてください。

ぺるけさんの選別クライテリア
K117-BL選別ペア:バイアスのばらつきは±8mV以内。とある
(左)DGS/512 Idss=6.85mA
   DGS/432    Idss=6.86mA
(右)DGS/512 Idss=6.72mA
   DGS/432    Idss=6.68mA
(±8mV以内=±100Ω*0.08mA から、 左±0.5mV、右±2mV。許容)
OKの範囲差動の事だけ考えると
2SK2145のマーキングが無くなったよ〜。
(確かに、XLと書いてあったハズ。)

備忘録として、ランクBLは以下になる。
・ランクY:(IDSS=1.2~3.0mA)
・ランクGR:(IDSS=2.6~6.5mA)
・ランクBL:(IDSS=6~14mA)

2019年11月16日土曜日

イヤフォンの リケーブル 成功と失敗


平衡伝送アンプ計画の一環として、イヤフォンをリケーブルして2.5mm4極プラグで聴ける仕様に変更してみた。
🎧のリケーブル

古くて端子の接触の良くないSonyのイヤフォンがあるのでそれを改造してみる。
良くわからないので、webページを先生に、Amazonで必要そうな以下の機材を購入。

 ① 2.5mm4極プラグ<ーー>mmcxオスコネクタ付きケーブル  2000円
 ②mmcx メスコネクタ  細目のケーブル用 の5個分 820円
 ③mmcxメスコネクタ  太目のケーブル用  左右1組 980円
その他に 熱収縮チューブを用意した。
結果的には③は使用していない。

対象としたイヤフォンの線を適当に切断。
 左は青のエナメル線と裸銅線
 右は赤のエナメル線と裸銅線
なるほど、そうかという分かりやすい仕様になっていた。
切断時のケーブルの様子
Closeup

mmcxプラグは小さくて作業がしづらい。
今回の発見は、このSonyのイヤフォンがエナメル線を使用していたこと。webで参照したページでは1芯のシールド線だった。このイヤフォンはMD Walkmanの付属品で廉価なイヤフォンなんで、エナメル線なんだと思う。エナメル線はハンダの熱で被覆が剥がれて導通するので、被覆を剥がす作業がないので。非常に扱いやすい。が 何せ線が細いので気をつけて作業した。

 今回使用したmmcxプラグの細い線用のものは小さくてはんだつけが難しい。朝の部屋でないとプラグの中身が見えていなかった。夜に電灯の下では良く見えなかったので、手の感触で入ったことを想像して ハンダを付けしたので 直後の抵抗値計測による確認は欠かせない。
 適当に2カ所ずつハンダつけしたのちにスリーブを閉じて、mmcxプラグ本体とスリーブを熱収縮チューブで覆い隠した。
 線の仕様がわからなかったので切断前は色々心配したが、今回は、想像したより簡単に出来た。

■プラグの接続仕様色々   3.5mm 4極は要注意です。
【2.5mm 4極バランスプラグ
4極プラグの仕様が色々あって、購入したプラグは、
2.5mm 4極バランスプラグで (Astell&Kern/A&ultima )準拠らしい。 Tip Ring Ring Sleeveの順に
 R(-)R(+) L(+) L(-)

【3.5mm 4極バランスプラグは、 2種類ある
 (HiFiMAN準拠)
OPPO Digital社製PM-3およびHA-2

が、しかし、
(SONYのヘッドホンMDR-1Aのヘッドホン側の3.5Φバランス接続プラグ)
こちらには、MDR-1Aのヘッドホン側の3.5Φバランス接続プラグはL(+) R(+) R(-) L(-) とある。

似た様なレビュー結果もある。

よって、売られている3.5mm 4極バランスプラグは (HiFiMAN準拠) L(+) R(+) L(-) R(-) 
ただし、SONYのヘッドホンMDR-1Aのヘッドホン側 L(+) R(+) R(-) L(-) 

【4.4mm5極のピンアサインは先端から
   L(+) L(-) R(+) R(-)  GND

■その他3.5mm 4極プラグの仕様
 amazonから引用する
   CTIA-OMTP


■ジャックの接続仕様
 秋月で購入した2.5mm 4極ジャックは以下の様。
 図は秋月のHPから借用  

プラグ名称

Tip

Ring

Ring

Sleeve

機能割付

R(-)

R(+)

L(+)

L(-)

ジャック名称

contact A

contact B

contact C

contact D

ジャック図面

図面③

図面④

図面⑤

図面⑥

    
マル信無線製パネル取付用4極ジャックMJ-068H

■調子に乗って
 新品のpioneer SE-CH5を 同様にリケーブルしようと切断した。
 こちらが本命で、古いイヤフォンは練習だった。

 リケーブルしても音が出ない。
 何故か イヤフォン側の抵抗が無限大で、導通が無い。
 左右ともに無限大? 不思議? 全く理解できない。失敗の理由がわからない。
 先程まで音が出ていたものなのに。

 解決策が見つかっていない。

 理由は不明ですが、途中にボリューム調整のスイッチがあるものは上手く行かない気がしてきた。



2019年11月9日土曜日

構想 トランジスタ式ミニワッターPart5(15V版)擬似 独立電源 Tourer形式

関連記事はこちら 2020/8/11 作成


構想案  _/_/
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
トランジスタ式ミニワッターPart5(15V版)Dual電源 版を構想中。
トランジスター類は、すべて自前で調達する案(代替部品とする)
初段の2SK170は諦めて、ゲインが下がるのは飲み込んで2SK117と等価でペア取り不要な差動2個入りのFET 2SK2145を使用する。

差動回路前提の2SK2145は共通ソースになっているので、DCバイアスはドレイン側に半固定抵抗器を置いて調整するのが良い様だ。
具体的にはネットに解決案があったので参照(2020/4/29)
 FET/Tr差動ヘッドホンアンプ Version 4
  http://blog.livedoor.jp/ekousaku/archives/38787359.html

こちらは、調整の解説付きのもの(真空管SEPPアンプ)
  http://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/6c19sepp/6c19sepp.htm


電源系  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 外部電源はPC用の19V/65W電源アダプターのものが家に転がっているのでそれを使用。  電圧が少し高いので3端子レギュレータLT 7815 を2個使用して左右に振り分ける。疑似的な左右電源。19V版も考えたが4V分は左右のセパレーション向上に使用する。
 自分の頭の中ではダイオードを±の電源部に入れると信号からの回り込みはなくなるのではないかと思っている。(多分間違い。正負の半波は流れる。)
 擬似±電源部分を2レーンにする。コンデンサの3300μF×2を超えて信号が戻る様なので、パワートランジスタの2SC3422の下流辺りから2レーン有れば良いように思う。なので、3端子レギュレータの役割はおまけ程度。

基板  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
メインの基板は、左右に2枚に振り分ける。レイアウトを独自で1から考えることができない。じっくり考えて修正するという地道な活動ができる気がしない。となると、どこからか流用する浅知恵しか出てこない。
部品配置は、ぺるけさんのトランジスタTourerを見ると、タカス基板 IC-301-72 1枚で左右分が搭載されている。これを利用すると小さく収まる可能性がある。これを利用して、電源系を追加すれば、左右独立電源系は作れるのではないか?と思い始めたもの。
でもやっぱり、大きな基板-74にしようか迷ってる。

全般  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
以上によって、左右のセパレーションが向上するのではないか?
構想の参考にしているのは以下のHPです。これをそのままとも思ったのですが、2段目が準差動(片側出力)なので、part5のように定電流化すると歪の少ないものになると ぺるけさんの 実験のページに書いてあった様な気がするので、part5にしたい。しかし、参考にしたいページはpart4の作例で、これを自力でPart4→Part 5にするのは頭が……。
http://web1.kcn.jp/tube/TRMW4.LR.Ver.html

こちらはもっと大きな箱に入れて伸び伸び製作されている。
https://65124258.at.webry.info/201410/article_15.html
https://65124258.at.webry.info/201411/article_11.html


部品リスト  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
部品リストを作成して秋葉原に買い出しに行く予定
CBox
部品名称
購入先
備考
☑️
2SK170-BL 選別ペア ×4
4
秋月
2SK2881など
小型トランジスタ 2SA950-Y 選別ペア ×2
2
秋月

小型パワートランジスタ 2SA1680 選別ペア ×4
4
秋月
2SA1020 
2SA950 
2SA966
小型パワートランジスタ 2SC3964 or 2SD1694選別 ×1
2
秋月
2SC 3422
パワートランジスタ 2SA1359-Y/2SC3422-Y選別ペア ×2
4
樫木秋月
2SB1375
2SD2012
☑️
高耐圧ファストリカバリ・ダイオード UF2010 ×4
4
秋月
 
☑️
一般小信号ダイオード
1S2076A ×2
2
千石
代替1SS270
電圧要確認
 
 
 
 
☑️
LED PG3889S ×1
1
 
☑️
コの字型放熱板+高効率放熱ラバーシート ×4
4
千石
1919-9放熱器
17P23L25BA
×
9V高感度リレー
941H-2C-9D ×1
0
秋月
 
25回転半固定抵抗器 VR10ΩB縦  ×2 BOURNS社高精度多回転ボリューム
2
秋月

 
5%級酸化金属皮膜抵抗器1W型 ×14
14
 
 
☑️
0.47Ω×40.68Ω×412Ω×1220Ω×6
 
有る
 
 
1/4W
 
 
160Ω×2 
 
千石
☑️
5.6Ω×2 910Ω×4 2.2kΩ×4 12kΩ×2 15kΩ×2 4.7kΩ×33Ω×2 560kΩ×2
 
有る
 
☑️
2.2kΩ×2 2.7kΩ×2 4.3kΩ×1
 
有る
 

1/2W
 
 
 
470Ω×2
 
有る
 
☑️
Bass Boostオプション (0.15μF小型フィルム×2
2
千石
 
☑️
Bass Boostオプション 6Pトグルスイッチ MS-500/550FB(相当) ×1
1
秋月
 
×
ヘッドホンオプション (8.2Ω×210Ω×2
0
 
 
×
ヘッドホンオプション TRS絶縁SW ×1
0
 
 
220330μHインダクタ0.8A ×1 太陽誘電 LHLC10NB 331K
2
千石
 
☑️
C33pF/50 CHタイプ積セラ ×2
2
千石
 
☑️
C100pF(101J) CHタイプ積セラ ×4
4
千石
 
☑️
C0.022/50(223J)フィルム ×2
2
千石
 
☑️
C0.47/50-100(474J)フィルム ×2
2
千石
 
☑️
C10/25-50アルミ電解 ×1
2
千石
電源用
☑️
C100/10-25アルミ電解 ×2
2
秋月
 
☑️
C220/10-16アルミ電解 ×2
2
秋月
 
×
C1000/16-25アルミ電解 ×4
0
 
 
☑️
C2200/16-25アルミ電解 ×1
4
千石
 
☑️
C3300/16アルミ電解 ×2
8
千石
C1500/16
アルミ電解 
×
C4700/16アルミ電解 ×4
0
C3300/16
アルミ電解 
☑️
スパークキラー(0.1μF120Ω)×1
1
有る
 
☑️
タカス基板 IC-301-74 ×1
2
有る
-722枚か
-74
☑️
ボリューム RK27-A50kノンクリック ×1
1
有る
 
×
2Pトグルスイッチ MS-500/550K(相当) ×1
1
有る
 
 またはLED内蔵ロッカースイッチ DS-850 ×1
1
秋月
DS-850K-S
ボリューム・ツマミ K100-22orororor赤 ×1
1
門田 
サトーパーツ K-100-22RL 灰
☑️
SP端子(赤・黒各2個)
4
秋月
バナナジャックMK-628-0/-1
☑️
RCA赤白ジャック(六角)各1
0
有る
RJ-2000B-T/R,W 
DCJ内付 2.1mmDCジャック ×1
1
秋月
 
×
ゴム足 エストラマ タカチ A-P4(20mm) ×4
0
 

タカチ電機工業 RS型化粧ゴム足(4ヶ入り) RS-28S  241
1
千石
 TC-1S(35mm), AFM20-9S
☑️
線材 0.18sq多芯ケーブル、1.5m (赤、黒、白、茶、紫、灰・・・その他橙、青あり)
0
 
 
☑️
0.08sq ケーブル 2色 0.5m×2本セット
0
 
 
☑️
0.6mm すずめっき銅線 10m
1
千石
 
☑️
0.4mm すずめっき銅線 10
1
千石
 




電源用
☑️
NJM7815 3端子レギュレータ
2
千石
1919-9放熱器
☑️
ヒートシンク P05053
2
秋月

☑️
OSコン22μF/25V×4 積セラ0.1μF/25V×4 
4