SK2145は2SK117を2個差動でパッケージしたような製品で、パッケージ規格はSOT-23(Small Outline Transistor, 多分 2inline, 3pins/inline)と言うらしい。パッケージの外形は2.9mm×1.6mmのサイズで、ボードに直付けする部品なので非常に小さい。
SOT-23をDIP(dual inline package)に変換する基板にハンダ付けする。
注)東芝のページでは 5本足のものはSOT-25と言うらしい。こちらが正しいようだ。
秋月電子では SOT-23変換基板の名称で販売されている。だから、SOT-23のままにしとこ。
SOT-23ピン間隔は0.95mmなので、さらに狭い0.5mm間隔のものに比べれば簡単なハズですが、細かいので顕微鏡を見ながら作業を進めた。手順は以下の様。
①予め、基板左上の1点の位置決め用の予備ハンダを載せる。(細いハンダが使い易い。0.3mm径のハンダが良いと思う。)
②ピンセットで左上の1点を位置決めしてハンダ付けする。
③正しい位置に乗っているか顕微鏡で確かめて、そうでなければピンセットを使用して動かしながら再ハンダする。
④フラックスを塗布後、全てのハンダ付けをする。表面張力を利用
⑤顕微鏡で確認してゴミ、接続不要を確認して終了。
注)ペーストハンダを使用すれば、もっと簡単に表面張力を実感できる。
フラックスが残っているのが気になってキムワイプで拭いているとその糸くずが残り、一つ面倒を取り去ると同時に一つ面倒を発生させていた。おバカな話。
30分程度格闘/葛藤したのちに、2個出来上がった。
カメラで見るとパーツが浮き上がってハンダがもっこりしている。
怪しい状態であるが本日は終了。
■計測
ぺるけさんの簡易計測法から抜粋
定電流ダイオードはJFETのIdss特性そのものを使いますからIdssがわかることが必須です。5V~10Vの電源(006P電池や適当なACアダプタを流用)を用意し、ゲート~ソース間をショートさせたものと100Ωとを直列にした状態で電源につなぎます。Idssが1.5mAであれば100Ωの両端に生じる電圧は0.15Vとなり、Idssが4mAであれば100Ωの両端には0.4Vが生じます。Idssは温度に敏感なので、指の熱やエアコンの風の影響を受けないようにしてください。
ぺるけさんの選別クライテリア
K117-BL選別ペア:バイアスのばらつきは±8mV以内。とある
(左)DGS/512 Idss=6.85mA
DGS/432 Idss=6.86mA
(右)DGS/512 Idss=6.72mA
DGS/432 Idss=6.68mA
(±8mV以内=±100Ω*0.08mA から、 左±0.5mV、右±2mV。許容)
OKの範囲差動の事だけ考えると
2SK2145のマーキングが無くなったよ〜。 (確かに、XLと書いてあったハズ。) |
備忘録として、ランクBLは以下になる。
・ランクY:(IDSS=1.2~3.0mA)
・ランクGR:(IDSS=2.6~6.5mA)
・ランクBL:(IDSS=6~14mA)
2 件のコメント:
初めまして。
2SK2145を変換基盤にはんだ付けし、Idssを測定しようと、ぺるけ氏の簡易回路でやったのですが
異常に電流が流れるので、2SK2145のドレイン~ソース間をテスターで測ると70オーム程度になります。
6個はんだ付けしたのですがどれも似たり寄ったりでうまく測定できません。電池と負荷抵抗+70オームで
直列になってしまいます。他にも同じ回路でサイト様がありますが、どうしてうまく測定できないのでしょうか?回路は何度も見直しました。ゲートがソースと接続されると能動的になりIdssが測れると思っていたのですがそうではないようです。
分かればお教え願います。
はじめまして!
コメントありがとうございます。
ドレイン〜ソース間70Ω ⇨ わたしのものは、60Ω程度です。
6個とも同じということは、ハンダつけの、全て失敗は考えにくいので、
測定側の問題のような気がします。
ゲートとドレインの番号間違えがよくあるような気がします。
参考に、私の測定結果を連絡します。
電池電圧 5.14V
負荷抵抗100Ω の両端 0.7V
ドレイン〜ソース 間 4.9V
ゲート〜ソース 短絡
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