ペルケさんのHPではトランジスタ回路の出力段にSEPP回路が度々使用してあって
最初は何のことやら?だったが、何度も見ていたら見慣れた所為か、成程!そうか!と思えてきた。解説は以下のページが詳しい。
<入手可能部品で作る> ヘッドホン・バッファ Headphone Buffers
http://www.op316.com/tubes/hpa/2019-hpb.htm
Mini Watters トランジスタ式ミニワッターPart2設計詳説
http://www.op316.com/tubes/mw/mw-15v-p2-report.htm
真空管のSEPP回路_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
真空管のSEPP回路もあるので、そちらにも興味が出てきた。
前川有人さんという、トランスも制作されている方が以下の設計例を公開している。
6C19P パラレルSEPP DCアンプ
http://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/6c19sepp/6c19sepp.htm
5687や12B4aでも製作例があるので、参考にしたい。
前川さんのトランスの制作はこちらのHPにある。
http://aritos-audio-lab.com
なお、前川さんは、現在はCSPPがお気に入りで、HPで以下の様に書かれています。
「数作作るうちにCSPPの持つポテンシャルの高さに魅入られ、いまや普通のダブルエンデッドプッシュプル (DEPP)アンプを作る気がしなくなってしまいました。
CSPPアンプについては、まだまだ認知度が低いので、解説ページを書いてCSPPファンを増やそうと考えているのですが、私の能力の低さから、 なかなか進みません。まだまだ工事中のページが多いですが、とりあえずこれまでに私が製作したアンプの紹介ページをまとめてみました。今後、少しづつ 内容を拡充してゆきたいと思います。」
SEPPが理解出来たら、MacintoshのCSPPも
現在の課題_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
今、一つDCサーボが分かっていない。
SEPPのニュートラル点(上下の真空管の間の点。別の言い方をすると、トランスの1次側)から、AC信号の帰還とともに、DC成分も初段に帰還されていることを意味するのだろうと思う。
トランジスタのOTL・OCLはトランス・コンデンサがないからこんな感じの帰還かなぐらいで、腑に落ちてはいない。
さらに、真空管アンプでは、1次側から戻しているところがDCサーボ?DC帰還になるのかなぁ。コンデンサ経由の部分AC帰還で 何やら高抵抗な部分がDC帰還なのだろうか? 設定方法は?
ほぼほぼ、ペルケさんのMiniWatterVersion5と回路構成が同じで、出力段のみ真空管になっていると思えば、比較して見ると分かりやすい。
ペルケさんのトランジスタMiniWatterも同じ様な帰還回路があるので、何度か読み返すとわかるかもしれない。
課題解決のヒント_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
DCバイアスキャンセルについてこちらに記事があった。
ペルケさんのHPAの記事から以下の図及び説明を引用させて頂いた。
http://www.op316.com/tubes/hpa/2019-hpa.htm
前川さんのDCサーボ は 前出の「6C19P パラレルSEPP DCアンプ」から 以下の図を引用させて頂いた。
http://www.za.ztv.ne.jp/kygbncjy/tubeamp/6c19sepp/6c19sepp.htm
ぺるけさんの回路で、AC成分は1.5kΩの抵抗コンデンサ経由で帰還。
DC成分は、56kΩの抵抗で帰還して居るのでしょうか?
また、2段目は「ぺるけさんのトランジスタ・ミニワッターpart5」の2段とは異なり、差動の両側を使用して出力段に繋げている。初段の電圧の上下によって、2段差動の負荷抵抗に電圧変化が伝わるが、2段の負荷抵抗が下流側にはないように見える。下流側では定電流化されているので、増幅された電流は、出力段のSEPPのグリッド電圧として現れる様に仕組まれている。むしろ、SEPPのグリッドにある34kΩ(33+1kΩ)が負荷抵抗なんだろな。よく考えられた仕組みである。
また、2段目は「ぺるけさんのトランジスタ・ミニワッターpart5」の2段とは異なり、差動の両側を使用して出力段に繋げている。初段の電圧の上下によって、2段差動の負荷抵抗に電圧変化が伝わるが、2段の負荷抵抗が下流側にはないように見える。下流側では定電流化されているので、増幅された電流は、出力段のSEPPのグリッド電圧として現れる様に仕組まれている。むしろ、SEPPのグリッドにある34kΩ(33+1kΩ)が負荷抵抗なんだろな。よく考えられた仕組みである。
こんな回路のアンプを作ってみたいと思うこの頃です。
2段の差動増幅の現時点の解釈_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
簡単に2段を確認すると、
2段の定電流回路
LED GRNの順方向電圧(ここでは1.9Vとする) ……… 1.9V
2SD1446のBese=Emitter間電圧Vbe ……… 0.6V
270Ω抵抗の両端の電圧差 ……… 1.3V
定電流値=1.3V÷270Ω=4.8mA ……… 4.8mA
2SA1822の周り
LED GRNの順方向電圧(ここでは1.9Vとする) ……… 1.9V
270Ω負荷抵抗の両端の電圧差 270Ω×(4.8mA-1mA) ……… 1.0V
なお、-1mAは6C19Pのグリッドの接地抵抗側から流れる電流を考慮して差し引いた。
2SA1822のエミッタ電位 ……… -2.9V
2SA1822のベース電位 ……… -3.6V
初段の負荷抵抗による電圧降下
(0.2kΩ+0.1kΩ+1.2kΩ)×4.8mA÷2=3.6V
ベース電位が少し低いが、VR1を調整すればVbe=-0.6Vを達成できると思う。
ΔVR1=±0.2kΩ×4.8mA÷2=±0.48V
2SA1822の周りの平衡状態は上の様になる。
ここで、初段の電圧の変化は、
2SA1822のベース電位 に伝わり
2SA1822のエミッタ電位 の変化になる。
初段の1Vの電圧の変化は、1.0V÷270Ω=3.7mA ……… 3.7mA
2SA1822のエミッタ電流が3.7mA変化することになる。
負荷抵抗とグリッドの接地抵抗をバランスよく選定すると良い。
2段の差動増幅の現時点の解釈_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
簡単に2段を確認すると、
2段の定電流回路
LED GRNの順方向電圧(ここでは1.9Vとする) ……… 1.9V
2SD1446のBese=Emitter間電圧Vbe ……… 0.6V
270Ω抵抗の両端の電圧差 ……… 1.3V
定電流値=1.3V÷270Ω=4.8mA ……… 4.8mA
2SA1822の周り
LED GRNの順方向電圧(ここでは1.9Vとする) ……… 1.9V
270Ω負荷抵抗の両端の電圧差 270Ω×(4.8mA-1mA) ……… 1.0V
なお、-1mAは6C19Pのグリッドの接地抵抗側から流れる電流を考慮して差し引いた。
2SA1822のエミッタ電位 ……… -2.9V
2SA1822のベース電位 ……… -3.6V
初段の負荷抵抗による電圧降下
(0.2kΩ+0.1kΩ+1.2kΩ)×4.8mA÷2=3.6V
ベース電位が少し低いが、VR1を調整すればVbe=-0.6Vを達成できると思う。
ΔVR1=±0.2kΩ×4.8mA÷2=±0.48V
2SA1822の周りの平衡状態は上の様になる。
ここで、初段の電圧の変化は、
2SA1822のベース電位 に伝わり
2SA1822のエミッタ電位 の変化になる。
初段の1Vの電圧の変化は、1.0V÷270Ω=3.7mA ……… 3.7mA
2SA1822のエミッタ電流が3.7mA変化することになる。
2SA1822の電流は、 3.7mAの増となるが、
2SD1446定電流回路ではそれを受け付けないので、
6C19Pのグリッド側に回る。
グリッドの接地抵抗は(1kΩ+33kΩ)=34kΩ ……… 34kΩ
グリッドの電圧は=34kΩ×3.7mA=125.8V ……… 125.8V
2段の増幅率は、 ……… 125.8倍
2SA1822のエミッタ抵抗270Ωと6C19Pのグリッドの接地抵抗34kΩ
から 34kΩ÷270Ω= 125.8倍 となる様だ。
負荷抵抗とグリッドの接地抵抗をバランスよく選定すると良い。
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