TU-870の改造は、
超三結にする人、
性能のよい部品に取り換える人(ELEKITのoption)、
私のように三結にする人(ぺるけさんのHP)、
の3種類に分かれるが、それぞれ人気があるようだ。
以下の5点を改造。コンデンサを沢山搭載した。
結果、左右のチャンネルセパレーションが向上した様な気がする。
聴き疲れのない心地良い感じになった。
(共に、イメージのみで根拠のない感想。)
①出力段を三極管接続化
②出力信号ループの最短化
③電源リップルフィルター
④電源左右振分け
⑤その他
フロントパネルの6角穴付きボルトを黒からステンレスへ色目を変えた
青色LED装備
■変更の過程
三極管接続化はボードに手を入れる変更もあり、手間が掛かった上に失敗もした。
変更の内容は、ぺるけさんの以下のHP参照。
①②出力管周りの改造
ボードの改修部分のわかりやすい詳細な情報は以下のHPにある。
作業は以下の3点の変更
出力管を三極管接続へ変更
出力信号ループの最短化のため、250V/100μFのコンデンサを装備
grid入力のLowPassFilterとして機能していた150pFのコンデンサを取外し
(出力段の定電流化はやめた)
最初、三極管接続のため第二グリッドに電圧を懸けている7ピンの配線を2箇所のみをカットした。結果は、右chだけ音が鳴らない状況になった。
慌ててネットで調べると、他の人もやっていて笑った。
ボード上では、左chの7ピンを経由して左右chの電圧管にプレート電圧を供給している様だ。左chの7ピンの直前でボードの配線をカットしたので、左chのみ電圧管に電力を供給するがその先の右chの電圧管には供給されず。以下の2点で解決した。
ボード上の配線カット1箇所追加(左の7ピンへの短絡阻止)
ジャンパー線追加(右の電圧管へ電力供給)
三極管接続へ変更した結果、出力が小さくなった。そのおかげと言っては何だが、音量は微調整がしやすく快適になった。
③④電源系の改造
MOSFET(2SK2841)を使用したリップルフィルターを搭載して雑音低減。
(33kΩの抵抗と100uFのコンデンサによるLow Pass Filter)
また、出力段のみ左右に電源系を振り分けたのでコンデンサが沢山になった。
(リップルフィルター直後に22uFのコンデンサを付けた後段に
左右振り分け用の47Ωの抵抗と47uFのコンデンサによるLow Pass Filter × 2式)
多分、低音域の左右のセパレーションは向上したのではないかと思う。今度、計測してみよう。
なお、MOSFET下のコンデンサ100uFに電荷が溜まるのに時間がかかるので、スイッチオン後に音が鳴るまでに時間が掛り、逆にスイッチオフ後もしばらくは鳴っている。
更新後の回路図(2020.08.03) 100番台の数値のパーツを新規追加。 既存のパーツはOriginal回路図番号のまま |
改造後のはらわた 150pFが残っている。 |
電源部の様子 コンデンサを6個追加。 ボード上に載って居る47uFの存在を忘れてた。 5個で良かった。 |
後日、増えすぎるアンプを処分した。(2020/11頃)
嫁ぎ先の方から以下のコメントをいただいた。
嬉しかった。
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先ほど動作確認を済ませて全く問題ありませんでした。 それにしても素晴らしい音です。予想を遥かに上回っています。
三極管接続は大人しい音と思い込んでいましたが、躍動感が凄いです。
カソードパスコンの電源端をB電源側に接続した回路は初めてですが、 音質上特に問題ないようです。球をいたわるには、この方が良いですね。
B電源も安定化されていますので、とてもローノイズです。
素晴らしいアンプを譲って頂き、大変感謝しております。
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